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フェーズ理論と指差呼称とは
フェーズ理論とは
フェーズ理論とは、人間の意識に対する考え方で、KY活動やヒューマンエラーにも関わってくる考え方です。
人間には5段階の意識があるという考え方で、製造業や建設業を始め、安全活動に取り入れられている考え方ですので、現場の職長や作業者は取り入れると効果的です。
指差呼称とは
元々は鉄道の運転手が行っていた方法ですが、今では製造業、建設業、運送業など始め、幅広い業種でKY活動の一環でよく使われる方法で、作業前に作業対象や危険物などに対して、指をさして声に出して確認することで、ヒューマンエラーや、不注意、確認ミスなどを減らすことが目的です。
フェーズ理論と指差呼称の効果
安全人間工学の「フェーズ理論」によると、注意力の信頼性が最も高いのは「フェーズⅢ」の状態だが、この状態は長続きせず、しばしば「フェーズⅡ」以下に落ち込む。
「フェーズⅡ」はリラックス状態でのレベルだが、予測などの積極的な注意力は発揮されず、例えば運転時の時などは結果的に「漫然運転」や「ぼんやり運転」になる危険性があるうえに、その状態が続くと、やがて注意力がほとんど働かない「フェーズⅠ」に陥り、「居眠り運転」に至る危険性が高い。
したがって、「適正な注意力の状態を保とう」という意志を強く持ち、できるだけ「フェーズⅢ」の状態を保つように努力・工夫することが大切であることは言うまでもないが、それでも注意力の自律的な変動は避けられず、瞬間的にであれ注意力の低下は必ず出現するということを知っておくことがまず必要です。
指差呼称は自主的に危険感受性を高めて、意識を「フェーズⅢ」に高めることができる。
これから危険作業に入るという要所要所で指差呼称を実施し、ポカミス、うっかりがないように安全行動を心がける。そういう意味では形式的な指差呼称は意味がなく、しっかり意識を込めることが重要です。職長の方は労災を防止する事に役立つので是非覚えておいてください。
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